MWF_WFM(08) 波形種別
波形グループの指定を行います
表1 波形種別
MWF_WFM |
長さ |
デフォルト値 |
備考 |
重複指定 |
06 |
06h |
<=2 |
波形不詳 |
|
|
波形種別により波形グループの名称を指定します
表2 波形名
大分類 |
種類 |
値 |
波形説明 |
参照 |
備考 |
心電図
|
|
0 |
波形不詳 |
|
|
ECG_STD12 |
1 |
標準12誘導心電図 |
Part 3-1 |
各種12誘導記述可 一般心電図
|
ECG_LTERM |
2 |
長時間心電図 |
Part 3-2 |
ホルター心電図 モニタ心電図 |
ECG_VECTR |
3 |
ベクトル心電図 |
Part 3-5 |
|
ECG_EXCER |
4 |
運動負荷心電図 |
Part 3-3 |
|
ECG_INTR |
5 |
心内心電図 |
Part 3-4 |
ヒス束心電図 心内心電図 血管内心電図 心表面心電図 |
ECG_SURF |
6 |
体表面心電図 |
Part 3-5 |
体表面電位図 体表面ヒス束心電図 |
ECG_ILATE |
7 |
心室遅延電位 |
Part 3-5 |
|
ECG_LATE |
8 |
体表面遅延電位 |
Part 3-5 |
|
音
|
SOUND |
30 |
心音など |
Part 3-13 |
8kHz,11kHz,22kHzなど |
脈波
|
PULSE |
31 |
指先脈波 |
Part 3-14 |
|
モニタ用
|
MON_LTRM |
20 |
長時間波形 |
Part 3-10 |
|
MON_SPL |
21 |
抽出波形 |
Part 3-10 |
|
MON_PWR |
25 |
パワートレンド |
Part 3-9 |
|
MON_TRD |
26 |
トレンド |
Part 3-11 |
|
心磁図
|
|
100 |
心磁図 |
Part 3-6 |
|
|
ECG_REST |
40 |
安静時脳波 |
Part 3-6 |
手術モニタEEG含む |
|
EEG_EP |
41 |
誘発脳波 |
Part 3-7 |
ABR,SEPなど |
|
EEG_CSA |
42 |
周波数分析 |
Part 3-8 |
|
|
EEG_LTRM |
43 |
長時間脳波 |
Part 3-6 |
睡眠脳波 |
プライベート
|
49152〜65535 |
|
|
|
MWF_ATT(3F) チャネル属性
チャネル毎の属性などを説明するために使用します。たとえば波形種別で12誘導心電図を指定している場合に、各シャネルの誘導名が第II誘導、aVRなどの記述に使用します。チャネル属性は子定義として各チャネルの個別の条件を記述します。チャネル属性を記述する以前にMWF_CHN(06)によりチャネル数とMWF_WFM(08)波形種別を指定しておく必要があります
表3 チャネル指定
MWF_ATT |
データ長 |
デフォルト値 |
備考 |
重複指定 |
63 |
3F |
子定義に依存 |
親指定を引き継ぐ |
|
チャネル属性の定義は、指定するためのチャネルを指定し、子定義として詳細を定義します
図1 チャネル定義(127以下)
8 |
7 |
6 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1 |
8 |
7 |
6 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1 |
0 |
0 |
1 |
31(1Fh) |
0 |
チャネル番号 |
63(3Fh) |
128チャネル以上を定義する場合は、チャネル番号の最上位オクテットのビット8=1とし、チャネル番号の最下オクテットのビット8=0として記述します
図2 チャネル定義(128以上)
8 |
7 |
6 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1 |
8 |
7 |
6 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1 |
8 |
|
|
|
|
|
8 |
7 |
6 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1 |
0 |
0 |
1 |
31(1Fh) |
1 |
チャネル番号1(最上位) |
1 |
・・・・ |
0 |
チャネル番号N(最下位) |
63(3Fh) |
チャネル属性指定により子定義は図3のように行います。
図3 チャネル属性定義の構成
タグ |
データ部 |
定義グループ |
3Fh |
チャネル番号 |
定義全体 |
チャネル属性定義 |
チャネル定義 |
・・・ |
チャネル定義 |
T |
L |
V |
T |
L |
V |
T |
L |
V |
MWF_LDN(09) 波形属性定義
波形種別毎に応じたコードと説明を付加することができます。誘導名は、単にI誘導、II誘導のようにラベルを意味する場合と、I誘導とII誘導から他の四肢誘導を導出する場合には、電極名から波形を導出するなどがあります。
本波形属性は、波形種別に依存して定義されるため波形属性と記述以前にMWF_WFM波形種別を指定されていなければなりません
波形コードは、1〜49152(BFFFh)まで予約されていて、49152〜65535は特殊な研究などにプライベートとして利用できます。ただし、出来るだけ速やかに本規格のバージョンアップを行い新波形コードとして広く利用できるように管理されることが望ましい
表4 波形属性
MWF_LDN |
データ長 |
デフォルト値 |
記述範囲・備考 |
重複定義 |
09 |
09h |
波形コード |
<=2 |
波形不詳 |
波形情報を記述する場合はデータ長=2 |
オーバライド |
波形情報 |
Str<=32 |
|
波形名は波形種別と波形属性により示されます
波形情報は、補助的に文字情報として記述します。たとえばモニタなどの波形で大動脈血圧波形を示す場合に、波形コードを動脈血圧(129)として、波形情報を"Aorta"と記述することにより詳細に波形を説明することができます
MWF_INF(15)付帯情報
医用波形の生成条件、記録条件などを記述します。たとえばハムフィルタを使用して(ハム除去処理を行った後)記録した場合はフィルタ記述(MWF_FLT)により記述しますが、ハムフィルタを使用したがMFERで記述した波形はハムフィルタを使用していない場合は、MWF_INF(15)付帯情報によって記述します
MWF_INF |
データ長 |
デフォルト値 |
記述範囲・備考 |
重複定義 |
21 |
15h |
付帯情報コード |
2 |
|
|
多重定義可 |
開始ポイント |
4 |
親定義によるサンプリング間隔で示す |
継続時間 |
4 |
波形情報 |
str<=256 |
|
-
波形の生成に関する情報
医用波形を発生する際に直接関係する情報を記述します
例えば、SpO2の赤外光、赤色光の波長や 熱希釈式心拍出量測定の際の、カテ係数、注入温度、注入量、血液温度などこれらの条件を記述します。また、校正波形、血圧センサーのフラッシュ、ゼロバランス未設定などは付帯情報を使って説明できます
-
波形に間接的に影響を与える情報
波形を生成する際に、間接的に影響が与える可能性のある情報を示します
例えば、脳波測定時の光刺激や過呼吸などがこれに相当します
波形情報には次のモデルがあります
-
付帯情報コードのみ
開始時刻(ポイント)、継続時間(ポイント)数が指定されていない場合。当該イベントは、記述されている波形全般に適用するものとします
-
付帯情報コードおよび開始点が示されている場合
該当する時刻(ポイント)に当該イベント項目が存在することを示します
-
付帯情報コード開始時刻(ポイント)、持続時間(ポイント数)が示されている場合
は該当する期間、当該イベントが継続していることを示します
-
開始時刻が0でかつ継続時間が0の場合
開始時刻および継続時間が指定されていないことと同等であり、記述されている波形全体に適用されます
-
開始時刻が指定され(0ではなく)持続時間が0の場合
開始点が指定されている場合は、持続時間が省略されたものと見なし、該当時刻に当該イベント項目があるものとします
-
波形情報
波形情報は、各ベンダーなどで特に利用する場合、研究目的などで利用する場合などに、文字列として利用できる
特に(メーカ名、コード分類、診断名などの)書式を用いることを推奨します。
説明は、
説明文^コード体系(メーカ名等)^コード又は略称 と利用できます
MWF_FLT(11) フィルタ
MFERを記述(記録)する際にフィルタを使用した場合に記述します
MWF_FLT |
データ長 |
デフォルト値 |
備考 |
多重定義 |
17 |
11H |
str<=32 |
使用せず |
|
多重定義可 |
以下のように使用しているフィルタ、特性を文字列で説明することができます。これらは利用系と調整の上定めることが良い
"Hum filter ON"
"2次バターワース"(Butterworth)
"チェビシェフ"(Chebycheff)
"楕円フィルタ"(Elliptic)
MWF_IPD(0F) 補間および間引き
MFERをコーディングする際に補間、間引きなどの処理を行った場合記述します
MWF_IPD |
データ長 |
デフォルト値 |
備考 |
重複定義 |
15 |
0Fh |
コード |
1 |
使用せず |
|
|
補助説明 |
2 |
|
|
名称 |
コード |
補助説明 |
無条件間引き |
1 |
|
無条件補間 |
2 |
|
ラグランジェ補間 |
3 |
次数 |
スプライン補間 |
4 |
次数 |
リニア補間 |
5 |
|
加算処理 |
6 |
|
|